クラシックフェスティバルのあゆみ 過去から今までの名古屋クラシックフェスティバルのあゆみをまとめました
第20回公演:2002/10/6(日)~2002/12/1(日)

ダン・タイ・ソン ピアノリサイタル

繊細かつ色彩ゆたかに音楽の真髄を語る、“ピアノの詩人”

武満 徹/リタニ ~マイケル・ヴァイナーの追憶に~
メンデルスゾーン/無言歌より 6曲
リスト/2つの伝説 S.175
ドビュッシー/前奏曲集 第2巻
流麗でありながらときに激しく、ときに陰影を含みながら深く音楽を表現する、まさに“ピアノの詩人”ダン・タイ・ソン。
作品の本質をしっかりと豊かに伝え、しかも“行間の魅力”ともいうべき微妙な美しさをもたたえたその演奏は、「ピアノにハンマーがあることを忘れさせる」(仏ル・モンド紙)ほど。
東洋人として初めて「ショパン国際ピアノコンクール」で優勝飾ったのが1980年。
時を経て、いまや21世紀の巨匠へと着実に歩みを進めるダン・タイ・ソンの今を聴く!2002/10/6(日)PM2:00開演
愛知県芸術劇場コンサートホール

ボリショイ・バレエ団
チャイコフスキー「眠れる森の美女」<全3幕>

ロシア・バレエの総本山、ボリショイ・バレエの圧倒的な美しさ!

ロシアのみならずクラシック・バレエ界の頂点に君臨するボリショイ。220年を超える歴史と伝統を受け継ぎながら、つねに新しい挑戦をしつづけるその姿勢は、まさに世界最高峰の名にふさわしい。
今回は、ボリショイならではの郡舞の美しさと、豪華な装置の壮麗さが最大限に発揮されるチャイコフスキー三大バレエのひとつ、「眠れる森の美女」。
宝石のようなダンサーたちが次々に繰り広げるバレエ絵巻で、王者の風格を堪能したい。2002/10/13(日)PM5:30開演
愛知県芸術劇場大ホール

ミッシャ・マイスキー チェロリサイタル

巨匠の風格、21世紀をリードするトップ・チェリスト!

ベートーヴェン/「魔笛」の主題による7つの変奏曲 変ホ長調
シューベルト/アルペジオーネ・ソナタ イ短調 D.821
シューマン/幻想小曲集 Op.73
メンデルスゾーン/チェロ・ソナタ第2番 ニ長調 Op.58
いまや世界最高のチェリストに名を連ねる、ミッシャ・マイスキー。1966年のチャイコフスキー・コンクールをはじめ、数々のコンクールで入賞後めきめきと頭角をあらわし、その後リサイタルやオーケストラとの競演で着実に実績をつみあげた。
世代を代表する新鋭として名高かったマイスキーも、最近ではアルゲリッチやクレーメル、アシュケナージとの室内楽で高い評価を獲得し、すっかり巨匠たちと肩を並べた感さえもある。
伝説のチェリスト、ピアテジゴルスキーとロストロポーヴィチの両巨匠に師事した唯一のチェリスト、マイスキーが21世紀をリードする!2002/10/15(火)PM6:45開演
愛知県芸術劇場コンサートホール

ベルリン交響楽団

ベルリンで定評ある名オーケストラで聴く
ベートーヴェン2大交響曲

指揮:リオール・シャンバダール
ベートーヴェン/交響曲 第3番 変ホ長調「英雄」、交響曲 第5番 ハ短調「運命」
ベルリン・フィル、ベルリン放送響、ベルリン・ドイツ響と並び数あるベルリンのオーケストラのなかでもトップクラスのひとつ。
ベルリン・フィル・ハーモニーホールで定期演奏会を行う、ベルリン・フィル以外唯一のオーケストラであることからも、そのレベルの高さをうかがい知ることが出来る。
モーツァルト、ベートーヴェン、ブラームス等古典の交響曲をメインのプログラムに据え、人気急上昇中の新鋭。
今回はベートーヴェンの2大交響曲、「英雄」「運命」を一夜にして演奏するという意欲的なプログラムで。2002/10/23(水)PM6:45開演
愛知県芸術劇場コンサートホール

ハンガリー国立歌劇場 ビゼー「カルメン」<全4幕> 日本語字幕付き

中欧最高のオペラ座と、至高のメゾ・ソプラノ、アグネス・バルツァが贈る「カルメン」

メゾ・ソプラノ/アグネス・バルツァ
テノール/マリオ・マラニーニ
1884年、ブダペスト王立歌劇場として創設。ネオ・ルネサンス様式の外観、豪華な内装、現在にも充分通用する舞台機構を当時から備え、プッチーニが自らの指揮で「蝶々夫人」「マノン・レスコー」を上演し、歴代の音楽監督にはマーラーやニキシュの名があるという栄光の歴史をもつ。
クライバー、カラヤン、ショルティ、マルトン、トコディなど数々の名指揮者・名歌手もその舞台に立っている。 今回迎えるのは、現代最高のカルメン歌いとして大人気のメゾ・ソプラノ、アグネス・バルツァ。
グランド・オペラの代名詞ともいえる名作中の名作「カルメン」を最高のキャストと舞台で。2002/11/2(土)PM5:30開演
愛知県芸術劇場大ホール

ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団

ヨーロッパで絶大な人気を誇る名門!

ベートーヴェン/ピアノ協奏曲 第5番 変ホ長調「皇帝」、交響曲 第7番 イ短調 ウィーン・フィル、ベルリン・フィルと並び称される、「世界3大オーケストラ」のひとつ、ロイヤル・コンセルトヘボウ。
“ビロードの弦”“黄金の金管”“いぶし銀の木管”が織りなす深い響きで人気を集める、オランダが誇るスーパーオーケストラ。
1988年から常任指揮者を務めるミラノ生まれの巨匠リッカルド・シャイーのもと、その伝統に、さらに明るく輝かしい響きをくわえさらに魅力を増している。
巨匠と名オーケストラで聴くオール・ベートーヴェン・プログラム。
94年チャイコフスキーコンクールピアノ部門の覇者、ニコライ・ルガンスキーのピアノも聴きのがせない!2002/11/13(水)PM6:45開演
愛知県芸術劇場コンサートホール

ソフィア国立歌劇場
プッチーニ「ラ・ボエーム」<全4幕> 日本語字幕付き

歌の国、ブルガリアが誇る名門劇場!

ブルガリアは、ディミトローヴァ、アンナ・トモワ=シントウ、ギャウロフらを生んだ、隠れた名歌手王国。
2000年の来日公演では、合唱の力強さとスケール感、響きの美しさが絶賛を受け、「歌の国」の底力を充分にみせつけた。
またこの劇場はイタリア・オペラを非常に得意としており、世界的にも評価が高い。
今回の演目は1830年のパリを舞台にした、“私の名はミミ”“冷たきこの手”など美しいアリアが盛りだくさんのプッチーニの名作「ラ・ボエーム」。乞うご期待!2002/11/27(水)PM6:30開演
愛知県芸術劇場大ホール

ジェシー・ノーマン ソプラノリサイタル

世界最高のソプラノ、ノーマン。その声は、まさに“神の領域”

類まれな声と音楽性、そして全人的な歌の魅力を持つ歌手、ジェシー・ノーマン。果たして、彼女に匹敵する歌手がかつて音楽史上に存在しただろうか。「現代声楽界の最も偉大な声」、これこそ彼女の存在のすべてを物語っている。
多くの声楽家のなかで、彼女のように豊麗かつ雄大な声と、豊かな音楽性・美しい旋律を紡ぎだす繊細さの双方を持ち合わせている歌手は全く稀である。
大自然のような雄大で包容力に満ちた芸術、ジェシー・ノーマンの世界……。
永遠につづくかと思われた95年リサイタルのカーテン・コール、あの感動をもう一度!2002/12/1(日)PM6:00開演
愛知県芸術劇場コンサートホール