【「世阿弥誕生650年」 ― 今、世阿弥を観る ―】
名古屋能楽堂 10月定例公演
世阿弥作の能〈恋重荷〉は、『三道』に「恋の重荷、昔、綾の大鼓也。」と、現在の〈綾鼓〉の原型「綾の大鼓」との関係が語られている。〈綾鼓〉の原曲を翻案したのが〈恋重荷〉だということになる。「綾の大鼓」は現在伝えられていないものの、その曲名からして、鳴らぬ鼓を打たせるという〈綾鼓〉と趣向を同じくするものであったと考えられている。
〈綾鼓〉と〈恋重荷〉―いずれも老人の身分ちがいの恋、とうてい叶わぬ恋を描いているが、世阿弥は改作にあたって、老人に課す難題を「鳴らぬ綾の鼓」から「持てぬ恋の重荷」へと変えた。「恋の重荷」は叶わぬ恋の苦しみの重さであり、恋を重荷にたとえる和歌表現の具体化でもあったと言われている。
人恋ふる事を重荷と担ひもて逢ふ期なきこそわびしかりけれ(『古今和歌集』)
| 開演前ショート解説 「『恋重荷』について」 | /梅田嘉宏 | |
| 能 | 「恋重荷(こいのおもに)」(観世流) | /シテ 久田勘鷗 |
| 狂 言 | 「若和布(わかめ)」(和泉流) | /シテ 佐藤融 |
| 公演日 | 2013年10月18日(金) 開場/18:00 開演/18:30 | チケットはこちら本公演は終了しました |
| 会 場 | 名古屋能楽堂 |
|
| 料 金 | 指定¥4,000 自由(一般)¥3,000 (学生)¥2,000 (税込) ※中京テレビ事業での取扱は、指定席のみとなります。 |
|
| チケット 発売所 |
|
|
| 備 考 | ※当日券は自由席のみ500円増となります。 ※未就学児の入場はお断りいたします。 ※イヤホンガイド:公演当日、名古屋能楽堂にて演能の解説が聞ける受信機を無料で貸し出しします。(日本語/英語)※ご来場の方に抽選で素敵なプレゼント! 本公演にご来場の方の中から抽選で10名様に能楽グッズをプレゼントいたします。 |
