いつも日本の皆様に帰るということは私にとって大変な喜びです。初来日以来、日本の皆様には温かい、心のこもった歓迎、大喝采をいただいたことは忘れることができません。
再び椿姫をまた演じることは、ひとつの難しい試みです。なぜなら、椿姫はこれまでの役の中でもとりわけ難役であるからです。この役では、はかなさ、華やかで、洗練された世界を表現することができ、かつ、ヴィオレッタの様々な心情の中でヴェルディの偉大なヒロインを堪能することができます。椿姫は、私の中に沸き起こるエネルギーとなるオペラなのです。
2001年初来日して以来、2004年、2007年と椿姫で再来日しましたが、声楽的にも成熟しつつ、いつも喜びと興奮をともに味わいました。今回もその時を心より楽しみにしています。
ディミトラ・テオドッシュウ