アリス=紗良・オット
ピアノ・リサイタル
しなやかで優美、いま世界を席巻する“美人すぎる”実力派ピアニスト
ドイツ人と日本人の両親のもと、ミュンヘンで生まれ育った22歳の新進気鋭のピアニスト。
4歳から本格的にピアノを始め7歳でのコンクール優勝を皮切りにヨーロッパの名だたるコンクールでの優勝経験を持つ。
スラリとした長身に艶やかな黒髪、爽やかな笑顔が印象的なアリスだがピアノの前に座ると、まるで別人・・・その超絶テクニックで「最も優れた次世代アーティスト」と賞賛される逸材。
さまざまなテレビ番組やCMに出演する、今最も注目されている天才ピアニスト!
[出演]
アリス=紗良・オット(ピアノ)
[曲目]
メンデルスゾーン:厳格な変奏曲 ニ短調 op.54
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第21番 ハ長調
『ワルトシュタイン』 op.53
ショパン:3つのワルツ op.34「華麗なる円舞曲」
ワルツ 変ニ長調 op.64-1「小犬のワルツ」
ワルツ 嬰ハ短調 op.64-2
スケルツォ 第2番 変ロ短調 op.31
アリス=沙良・オット インタビュー
─今回のリサイタルの聴きどころは? 今回のプログラムは、メンデルスゾーンとベートーヴェンとショパンです。 ベートーベンは2010年12月15日にリリースされたアルバムにも収録されている「ピアノ・ソナタ第21番ハ長調作品53 《ワルトシュタイン》」を弾く予定です。《ワルトシュタイン》はハ長調のソナタ。ハ長調だと普通は明るい曲調になるものですが、この《ワルトシュタイン》の冒頭はとても暗いです。それは当時、ベートーヴェンが感じていた心の葛藤や悲しみ、怒り、色んな感情が織り交ざって表現されているからです。 ショパンは2009年にリリースされたワルツ全曲集から、何曲か演奏します。ショパンのワルツは、いわゆる舞踊曲としてはマッチしないものがほとんどです。ショパンもまた、心の葛藤の多かった作曲家ですから、自身の音楽を通して色々な感情を表現しています。その部分を演奏で伝えられたらと思います。 ─名古屋の印象はいかがですか? 名古屋のお客様はとてもユニークで、オープンな印象がありますね。だから毎回とても楽しく弾かせて頂いています。私がピアノで自分の気持ちを伝えると、それがお客様からちゃんとリアクションが返ってくるので、いつも嬉しい思いをさせてもらっています。 名古屋の街も何度か歩いています。おいしいものがいっぱいあるのでそれも楽しみのひとつです。 ─リサイタルにむけてメッセージを 私が大事にしている言葉は「学ぶ」という言葉です。学ぶ力というのは神様から健康と愛情の次に与えられたものだと私は思っています。私にとって公演のひとつひとつは、素晴らしい学びの舞台であり、音楽を通してお客様とコミュニケーションをとりながら色んな事を学んで、愛情も沢山頂いています。私もその愛情をお返ししながら、お客様に支えられて演奏を楽しんでいます。 今回の名古屋公演をとても楽しみにしていますので、是非会場に足を運んでください! |
プロフィール
1988年ドイツ人と日本人の両親の許ミュンヘンに生まれる。4歳から本格的にピアノを学び、5歳で最初のコンクールに入賞。1995年ドイツ連邦青少年音楽コンクール優勝を皮切りに、97年スタインウェイ国際、98年イタリア・リゲティ国際、99年ハンブルク音楽ホール、2000年グロートリアン・シュタインヴェーク国際、01年及び02年ミュンヘン・カール・ラング、03年リンダウ・ロータリー・ヤング・ミュージックの各コンクールで全て第1位受賞。2003年には権威あるケーテン・バッハ・コンクールで第1位と市長特別賞も獲得。2004年史上最高得点でイタリア・ピエネロ・デルヴァルティドーネ国際コンクール優勝、05年欧州ピアノ指導者連盟コンクールでも第1位桂冠。2003年からバイロイト音楽祭に招かれ、ワーグナー愛用のピアノでリサイタルを開催、06年リストの超絶技巧練習曲全曲を演奏して奇跡を成し遂げたと評される。ミュンヘンのヘルクレスザール、アムステルダムのコンセルトヘボウ、東京のサントリーホール等、世界の主要会場で出演を行っており、ライプツッヒ・バッハ音楽祭、チューリッヒ音楽祭、ザルツブルク音楽祭、ルール・ピアノ音楽祭等著名フェスティバルへの招待も数多い。 これまでに、デイヴィッド・ジンマン、アヌ・タリ、ニコライ・ジャジューラ、大友直人、井上道義、尾高忠明、チューリッヒ・トーンハレ管弦楽団、サンクトペテルブルク交響楽団、キエフ国立フィルハーモニー交響楽団、札幌交響楽団、読売日本交響楽団、オーケストラ・アンサンブル金沢等と共演を重ね、パーカッショニスト、ペーター・ザードロと組んだコンテンポラリー・コンサートは大きな話題を呼んだ。アルフレート・ブレンデル、中村紘子、ラルス・フォークト、アンドラーシュ・シフ等多くのピアニストから絶賛される逸材で、2007年権威誌フォノ・フォルムは、最も優れた次世代アーティストと賞賛を贈った。2008年ニューヨーク・デビュー、その後も、アイスランド交響楽団やオーケストラ・アンサンブル金沢との日本、ヨーロッパ両ツアー、ザルツブルク・モーツァルテウム管弦楽団、ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団との共演が予定されている。 2008年11月ドイツ・グラモフォンから待望のCDアルバムをリリース。 現在、特別奨学生としてザルツブルク・モーツァルテウム音楽大学のカール=ハインツ・ケマリンク教授に師事する。 ミュンヘン在住。 |
[ 主な受賞歴 ] 1995年 ドイツ連邦青少年音楽コンクール優勝 1997年 スタインウェイ国際コンクール 第1位 1998年 イタリア・リゲッティ国際コンクール 第1位 1999年 ハンブルク音楽ホール・コンクール 第1位 2000年 グロートリアン・シュタインヴェーク国際コンクール第1位 2001年 ミュンヘン・カール・ラング・コンクール 第1位 2002年 ミュンヘン・カール・ラング・コンクール 第1位 2003年 リンダウ・ロータリー・ヤング・ミュージック・コンクール第1位 2003年 ケーテン・バッハ・コンクール 第1位&市長特別賞 2004年 ピエネロ・デルヴァルティドーネ国際コンクール優勝 (史上最高得点) 2005年 欧州ピアノ指導者連盟コンクール 第1位桂冠 |