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村治佳織インタビュー草刈民代 SPECIAL INTERVIEW
バレリーナ・草刈民代の引退公演は、 自身の企画・構成・プロデュースによる プティ作品の魅力に満ちたステージ… ついに、名古屋で最後の幕が開きます。
今回の公演の見どころは?
ぜひ、ローラン・プティ先生の作品の素晴らしさを見てもらいたいですね。 プティ作品は、普遍的なテーマを美しい表現で、見てわかる形に創り上げています。そういう意味で、これまであまりバレエ鑑賞をしたことがないという方にとっても、入っていきやすいステージではないでしょうか。

ローラン・プティ作品というのは、演じることが出来ないダンサーには踊れないと思うんです。 けれど、演劇とバレエとは違います。バレエはあくまでも踊り。ですが、その表現には驚くほど多様性があります。そして音楽を視覚化する新鮮さがあります。 踊りという表現を、ぜひ味わっていただきたいです。

初めてバレエ鑑賞する人へのアドバイスをお願いします。
踊りは理屈ではありません。特別な予備知識はいりませんし、解釈は自由。それが踊りの面白さだと私は思っています。ただし、何も知らずに見るよりは、わかっていた方がより楽しめるかな…というポイントはありますね。
例えば、今回私が踊る『アルルの女』は、おそらく誰もが聞き覚えのある音楽です。それがバレエになった時、どんな表現になるのか。また、婚約者の心の中には別の女性がいて…というストーリーを知っていれば、パ・ド・ドゥ(男女2人の踊り)でのふたりの関係性やたがいちがいの心の動きがどう表現されているのか、といった見どころが増すでしょう。

今回、『白鳥の湖』もプログラムに入っていますね。
バレエといえば、まず『白鳥の湖』を連想するという方も多いことでしょう。今回の公演では、日本で初演となるローラン・プティ版の『白鳥の湖 二幕』を踊ります。プティ作品では男性が白鳥という設定になっています。この美しいパ・ド・ドゥを、ぜひ、みなさんにご覧いただきたいです。

『エスプリ〜ローラン・プティの世界〜』は、全国各地で行いますが、その初日となるのが、愛知県芸術劇場での公演です。公演というのは、ライブならではの独特の雰囲気がありますが、特に初日にしかない緊張感というのもあるので、それも味わっていただきたいですね。

ラスト公演はご自身のプロデュースですね。
私が初めてプロデュースを手がけたのは2005年の愛知万博。ひとりでも多くの人にプティ作品を知ってもらいたいという、ダンサーとしての使命感のような思いがあって、この時もローラン・プティ先生の作品を踊りました。
万博でのプロデュース体験を通して、踊っているだけでは見えないものを実感することができました。何のためにこのプログラムを組むのか、なぜここでこれを踊りたいのか。一つひとつ考え、自ら答えを出していく中で、何か本質的なことに近づいた気がします。ダンサーとして最後の公演も、自分が本当にやりたいことをきちっとやって、お客様の心に残る公演をしたいと思います。

万博はバレエ人生の中でも思い出に残る体験だったとか。
万博では、警備員の配置とかスタッフの服装といったことまで、すべてにわたってプロデューサーである私が指示をしたんですよ。客観性というのは年齢とともにある程度は身につきますが、この体験を通して、客観的に全体を見る目や何をどうすべきか考える力を養えたことも、よい経験となりました。

プティ先生は、作品のイメージを文字だけでなくイラストを描き添えて伝えることがおありなのですが、それがとても感じがいいので、スタッフのTシャツにプリントして着せることを思いつきました。イラストTシャツのおかげで、スタッフたちが動き回る場所がおしゃれな空間に見えて嬉しかったですね。

「引退」にショックを受けた名古屋のファンは多いですが…
名古屋はバレエが盛んとのことですが、レッスンに励む人には「常に踊りたいという欲求を持って!」と伝えたいです。技術の向上は欲求に比例します。「もっと表現したい」という思いが、その人を成長させることでしょう。
私自身、バレエの魅力とは…とあらためて考えるまでもなく、まず踊りありきで、踊りを通してここまで進んできました。今までの経験を元に、引退後は、例えば芝居や映画など踊りとは違うフィールドでの表現に挑戦したいと思っています。

今は、最後の公演を思う存分に踊りたい。新たな発見、感動…こころ動かし、見ているうちに引きこまれる…そんな踊りをしたいです。どうぞ、お楽しみに!

[プロフィール] 草刈民代 Tamiyo Kusakari
国内外で幅広く活躍し、牧阿佐美バレヱ団で数多くの主役を務めるバレエダンサー。 1996年映画「Shall we ダンス?」に映画初主演し、一気に知名度を高めました。 今回の公演を最後にダンサーとしての引退を表明。




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草刈民代プロデュース
ESPRIT 〜エスプリ〜
Les Ballets de Roland Petit 〜ローラン・プティの世界〜

<公演日> 2009年4月5日(日) 開演 17:00オンライン予約はこちらから>>
<会 場> 愛知県芸術劇場大ホール
<料 金>
 S席/¥12,000 A席/¥9,000 B席/¥6,000 C席/¥4,000 学生/¥3,000(税込)





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