これで完璧!ピアノ独奏曲12ジャンル

ショパンのピアノ曲は2つの協奏曲以外、すべて独奏曲です。彼の作品の中心となる独奏曲の中でも代表的な12ジャンルを分かりやすく紹介します。

<ブーニン><ユンディ・リ><ブレハッチ><ダン・タイ・ソン>

マークの付いた独奏曲は「ショパンコンクール優勝者リサイタルシリーズ」でそれぞれ演奏されます。

ピアノソナタ

3ないし4楽章から成り、第1楽章はソナタ形式(序奏、提示部、展開部、再現部、結尾部からなる構成をいう)である。ただし、この原則から外れる作品も多く、楽章数のより少ないもの、ソナタ形式を第1楽章に持たずに他の楽章に持つもの、中にはソナタ形式の楽章を全く持たないものもある。
代表曲
●ピアノ・ソナタ 第2番 変ロ短調作品35(第3楽章は“葬送行進曲”)
●ピアノ・ソナタ第3番 ロ短調 作品58
ブーニン ユンディ・リ ブレハッチ ダン・タイ・ソン

ボロネーズ

フランス語で「ポーランド風」の意味。マズルカと並んでポーランド起源の舞曲。テンポは穏やかな4分3拍子。
代表曲
●英雄ポロネーズ ●幻想ポロネーズ
ユンディ・リ ブレハッチ ダン・タイ・ソン

ワルツ

3拍子であるのが一般的な舞曲。13世紀頃から今日のチロル州とバイエルン州の農民が踊っていたヴェッラーというダンスが起源と言われる。
代表曲
●小犬のワルツ ●別れのワルツ ●華麗なる大円舞曲
ブレハッチ ダン・タイ・ソン

ロンド

ある同じ旋律が、異なる旋律を挟みながら何度も繰り返される楽曲の形式のこと。「輪舞曲」とも言う。

ノクターン

宗教行事として夜間の礼拝時に演奏されたことから名付けられた。ピアノ独奏曲としては、アイルランド出身のジョン・フィールドに始まる。
代表曲
●ノクターン 第2番 変ホ長調 作品9-2
ユンディ・リ

マズルカ

4分の3拍子を基本とする特徴的なリズムを持つ、ポロネーズと並んで有名なポーランドの民族舞踊、舞曲。ショパンは諸地方の舞曲の要素を統合し、芸術作品として昇華させた。
ブレハッチ ダン・タイ・ソン

スケルツォ

イタリア語で「冗談」を意味しふざけた音楽を指すが、ショパンのスケルツォはとても激情的。シューマンに「冗談」でこれなら「真面目」はどうなるのかと評された。
ブレハッチ

ボレロ

スペイン起源の舞曲。ショパンのボレロ「ハ長調作品19」はボレロというよりも様々な要素が盛り込まれており、特に主部はポロネーズ風にまとめられている。
ダン・タイ・ソン

バラード

ショパンによって、はじめてピアノ曲のジャンルに転用された。ショパンの作品は、古い歴史物語を詠んだ詩に基づいている。
ブレハッチ

プレリュード

ここでいう前奏曲とは、何かの前奏ではなく、前奏曲風の作品、または、J.S.バッハの平均律クラヴィーア曲集にある前奏曲のような作品というような意味。自由な転調、劇的な展開が特徴。
代表曲
●24の前奏曲集 ●雨だれ

タランテラ

イタリア・ナポリ起源のテンポの速い舞曲。語源はタラントという町の名前に由来するが、毒蜘蛛のタランチュラに噛まれると、その毒を抜くために踊りつづけなければならないとする話もある。
代表曲
●タランテラ 変イ長調 作品43
ダン・タイ・ソン

練習曲

ショパンの練習曲(全27曲)は、ピアノのための練習曲の中で最も有名なものの一つ。音楽的にも完成された作品で、弾きこなすには高度な技術と芸術的センスが必要。愛称がついている作品も多いが、どれもショパン自身によるものではない。
代表曲
●別れの曲 ●黒鍵 ●革命 ●蝶々 ●木枯らし ●大洋

練習曲

アンプロンプチュ(Impromptu)とも言う、自由な形式で書かれた小品。即興的な要素はあるが、即興的に作られたわけではない。
代表曲
●幻想即興曲
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