これを知ればもっと楽しめる「ベートーヴェン」なるほどキーワード tip1 tip2 tip3 tip4 tip5

メトロノーム ベートーヴェンにとって曲のテンポを視覚で把握できるメトロノームは、うってつけの道具でした。機械でテンポを測って作曲をしたのはベートーヴェンが初めてでした。
難聴 20代後半から持病の難聴が悪化し始め、さらに「月光」を送った教え子との失恋も重なり、1802年、療養先のハイリゲンシュタットで遺書を書きます。ただ、内容は前向きなものだったといわれています。
コーヒー&ワイン コーヒーを飲む際には豆を60粒ミルで挽き、淹れていたようです。ワインも好きでしたが、当時甘味料として使われた酢酸鉛は、持病の下痢や腹痛を悪化させたようです。
風貌と性格 身長は167cm位、筋肉質。肌は浅黒く、天然痘の痕も残りハンサムとはいえない風貌でした。気性は荒く、その反面、無邪気で親切な一面もあるという矛盾した性格でした。
「3大ピアノ・ソナタ」					難聴が始まった頃の作品「悲愴」、ピアノの教え子への恋心をモチーフにした「月光」、“傑作の森”時期に作曲された「熱情」、これらを「ベートーヴェンの三大ピアノソナタ」と呼びます。それぞれ個性の違う楽曲であるため、ベートーヴェンの様々な曲調を楽しめます。
					【ここで聴ける】9/23(日)「アンドリュー・フォン・オーエン ピアノ・リサイタル」 第30回名古屋クラシックフェスティバル 10/20(土)「ユンディ・リ ピアノ・リサイタル」(曲目未定) 10/28(日)「マウリツィオ・ポリーニ ピアノ・リサイタル」 ‘13/2/11(月・祝)「ラファウ・ブレハッチ ピアノ・リサイタル」 「室内楽の大家」 ベートーヴェンは室内楽の分野でも、数々の傑作群を残しています。特に後期の作品の完成度は非常に高く、その後の音楽家があまり作品を残していないのは、ベートーヴェンの高度な作品に圧倒されたからだともいわれます。
					【ここで聴ける】3/20(火・祝)「及川浩治トリオ “Bee”」 ◎ピアノ三重奏曲「幽霊」 7/14(土)アフターヌーン名曲コンサート「前橋 汀子ヴァイオリン・リサイタル」 ◎ソナタ第9番「クロイツェル」 第30回名古屋クラシックフェスティバル ‘13/3/1(金)「ギル・シャハム ヴァイオリン・リサイタル」◎クロイツェル・ソナタ
「ナポレオンと交響曲第3番「英雄」」					権威、権力というものが大嫌いだったベートーヴェンは、フランス革命で勝利したナポレオンにひどく共感しました。その当時完成したのが「英雄」。ただその後、戴冠を受けて権力者となったナポレオンに、ベートーヴェンは怒りと失望を覚えたといいます。
					【ここで聴ける】第30回名古屋クラシックフェスティバル 11/2(金)ヘルベルト・ブロムシュテット指揮 バンベルク交響楽団 「逸話の多い交響曲第5番「運命」」					もともとは鳥のさえずりから採譜をしたといわれる、交響曲第5番「運命」。この「運命」という名称はベートーヴェンの没後に付けられたものです。冒頭の「ジャジャジャジャーン」が「運命が扉を叩く音」とした弟子の言葉は信ぴょう性に乏しいとされています。
					【ここで聴ける】6/30(土)「ベルリン交響楽団」 「“のだめ”と交響曲第7番」					それまでマイナーだった交響曲第7番が、「のだめカンタービレ」の主題曲に採用されたことがきっかけでベートーヴェンの代表曲として再認識されました。発表当時から評価は様々ですが、軽快、かつゆったりとした曲調で舞曲のような楽しみを備えています。
					【ここで聴ける】第30回名古屋クラシックフェスティバル 11/2(金)ヘルベルト・ブロムシュテット指揮 バンベルク交響楽団

ベートーヴェンヒストリー 1770年 ドイツ・ボンに生まれる
1789年 フランス革命勃発
1792年 ハイドンに弟子入り
1797年 ピアノソナタ「悲愴」完成
ピアノソナタ「月光」を教え子に捧げる
この頃より難聴に悩み始める
「ハイリゲンシュタットの遺書」を書く
1804年 交響曲第3番「英雄」完成
ナポレオンが皇帝に即位し、激怒
1808年 交響曲第5番「運命」完成
1810年 「エリーゼのために」を教え子テレーゼに贈る
1812年 交響曲第7番完成
1813年 メトロノームを愛用し始める
1824年 交響曲第9番完成
1827年 ウィーンにて56歳で死去


古典派とロマン派

初期のベートーヴェンは古典派様式に忠実な、シンプルで明るい作風でした。難聴に苦しみ始めた1800年初頭、その古典派を再認識し形式を徹底して確立しました。その後、「暗から明」といった劇的な展開を古典派様式に取り込み、ロマン派のさきがけとなったのです。

ベートーヴェンを取り巻く5人の“大作曲家”
バッハ【教科書】” 複数の独立した旋律を同時に行なう「対位法」を確立したバッハ。ベートーヴェンは40代にこの対位法を研究し、「交響曲第9番」「荘厳ミサ曲」などの大作を生み出しました。
ハイドン【先生】” ハイドンに弟子入りするため、ベートーヴェンはウィーンに移住します。当時売れっ子だったハイドンは多忙でしたが、本格的な作曲技術をベートーヴェンに身につけさせました。
シューベルト【心の友】” ベートーヴェンは30歳近くも年が離れていたシューベルトの才能を認め、親しくしていました。シューベルトは、ベートーヴェンが没した一年後に後を追うように病没しています。
ブラームス【後継者】” ロマン派の中でも、ベートーヴェンの古典派的な形式による劇的な展開や構成を踏襲していました。彼の交響曲第1番は「ベートーヴェンの交響曲第10番」とも呼ばれます。
【ここで聴ける】3/8(金)ウィーン放送交響楽団”
ワーグナー【大ファン】 ベートーヴェンを非常に敬愛していたワーグナーは、詩と音楽を融合した「交響曲第9番」に触発され、ロマン派の理念をより追求し数々の音楽劇を生み出します。


Special interview 及川浩治が語る、「神様」ベートーヴェン。

クラシックの音楽家にとって、〈BEETHOVEN〉は特別な存在です。もしかりに〈BEETHOVEN〉を否定する人がいるならば、その人はすでに音楽家ではないのです。ベートーヴェンの音楽には、すべての音に強い意思や魂が込められています。ベートーヴェンが作曲した様々なタイプの楽曲、これらは作曲したというよりも創造したと言われるべきものです。だからこそ人々に感動以上のものを感じさせるのだと思います。このユニット「Bee」は、そのベートーヴェンから頭3文字を拝借しました。僕にとってベートーヴェンの音楽が神の言葉であり、常に神と共にありたい、聴衆の皆様と分かち合いたい、という気持ちがこの名前に込められています。今公演の目玉は、ベートーヴェンの傑作、交響曲第2番ニ長調を作曲家自身が編曲した、ピアノトリオニ長調です。このベートーヴェンによるアレンジがとてもすばらしい!そしてプログラムの最後を飾るのは、ベートーヴェンの有名なピアノトリオ「ゴースト」です。ゴースト(幽霊)というタイトルは長い第2楽章に由来しており、極限の集中力を演奏者に課している傑作です。両端楽章もすばらしいです!当日会場でお会いできますことを楽しみにしています!

及川浩治画像 (c)Ayumu Gombi

【ここで聴ける】3/20(火・祝)PM1:30 愛知県芸術劇場コンサートホール 「及川浩治トリオ “Bee”」