名古屋華舞台2015 「人間国宝対談と至芸」

名古屋華舞台2015 「人間国宝対談と至芸」

日本の伝統芸能を牽引する二人の人間国宝、梅若玄祥と山本東次郎の共演が実現!
それぞれの至芸はもちろん、対談もお楽しみ頂ける貴重な公演です。


狂言「文相撲」

大名は新しく家来を召し抱えようと思い、太郎冠者に適当な者を探してくるように命じます。太郎冠者が海道へ出て人を待つと、運よく奉公の望みをもつ者に来合わせたので、さっそく大名に見参させます。新参者は、数多くの技能を身につけた男で、とりわけ相撲が得意だと言います。喜んだ大名は、それならばと新参者と相撲を取ることにします。ところが大名は、相撲を取り始めた瞬間に目がくるくると回ってしまい、最初の一番に負けてしまいます。新参者に尋ねると目隠し(まがくし)という技だと分かり、その対策として大名は、奥から相撲の秘伝書を持ち出して読んだ上、張り相撲という強引な手で二戦目を勝利します。一勝一敗でむかえた第三戦。果たして勝利の行方は…。


舞囃子「融」

かつて源融の大臣が陸奥の塩釜に模して作らせたという六条河原の院の跡で、月光を浴びた融の大臣の霊が現れて、在りし日を偲びつつ流麗に舞い、月の都へ去っていきます。
※一曲を通してたえず「月」の存在を思わせる風情あふれる曲で、「酌之舞」の小書では、囃子事に様々な替え事があるなど、華やかな曲水の宴をさらに強調する演出がなされます。


狂言「通円」

旅の僧が宇治平等院に参詣(さんけい)します。無人の茶屋に茶湯(ちゃとう)が手向けてあるので、その土地の者を呼び出していわれを聞くと、昔、宇治橋供養の折、通円という茶屋坊主が大勢の客に茶を点(た)てて、ついに点て死にした、今日がその命日に当たるのだと語り、僧にも弔いを勧めます。僧が茶屋の床に衣を敷いて待つうちに、通円の亡霊が現われ、僧の問いに答えて自分の最期のありさまを語ります。「都からの修行者が三百人もおしよせてきた時、通円は一人残さず茶を飲まそうと奮闘したが、ついに頼みの茶碗、柄杓(ひしゃく)も打ち割れてしまい、もはやこれまでと平等院の縁の下に団扇を敷き、辞世の和歌を詠んで死んでしまった」。そう語り終えた通円の亡霊は、僧に跡の供養を頼んで消えてしまいます。

<第一部>

名古屋を拠点に活動する狂言師・野村又三郎一門による狂言と、
二人の人間国宝による貴重な対談をお送りします。

狂言『文相撲』(和泉流/大名狂言)

大名:野村又三郎
太郎冠者:奥津健太郎
新参者:野口隆行
後見:野村信朗

国宝対談

能楽師シテ方観世流 梅若玄祥
能楽師狂言方大蔵流 山本東次郎

<第二部(ろうそく能)>

ろうそくの灯りが映し出す幻想的な舞台で、至芸をお楽しみ頂きます。

舞囃子『融 ~酌之舞~』(観世流)

シテ:梅若玄祥
笛:藤田六郎兵衛 小鼓:後藤嘉津幸 大鼓:河村眞之介 太鼓:加藤洋輝 地謡:山崎正道 他3名

狂言『通円』(大蔵流)

通円:山本東次郎
旅僧:山本泰太郎 所の者:山本凛太郎 地謡:山本則俊、山本則秀、山本則重
後見:山本則孝、若松隆
笛:藤田六郎兵衛 小鼓:後藤嘉津幸 大鼓:河村眞之介

公演日 2015年12月8日(火) 開場/15:30 開演/16:00 本公演は終了しました
会 場 名古屋能楽堂 MAP
料 金 S¥8,500 A¥5,500 学生¥2,500(税込)
学生券はHPよりエントリーのうえ抽選。
チケット
発売所
  • 中京テレビ事業チケットセンター:052-320-9933
  • チケットぴあ:0570-02-9999(Pコード:446-417)
  • 名古屋能楽堂:052-231-0088
  • ローソンチケット:0570-084-004(Lコード:41945)
  • 愛知芸術文化センターPG:052-972-0430
  • 栄プレチケ92:052-953-0777
  • e+(イープラス):eplus.jp
  • 名鉄ホールチケットセンター:052-561-7755
  • 名古屋市文化振興事業団チケットガイド:052-249-9387
  • セブン-イレブン、サークルK、サンクス、ローソン、ミニストップ、
    ファミリーマート 店頭
備 考 ※未就学児のご入場はご同伴の場合でもお断りいたします。
公演に関する
お問合せ
中京テレビ事業
〒460-8613 名古屋市中区錦3-15-15 CTV錦ビル6F
052-957-3333 10:00~17:00(土日祝日休業)