松竹大歌舞伎
大胆不敵で憎めない主人公が繰り広げる爽快な河竹黙阿弥の人気作「河内山」。
世話物の代表作に橋之助が挑みます。
後半は華やかで可憐な舞踊「藤娘」、廓情緒とリズミカルで
軽妙なしぐさが楽しい「芝翫奴」をご堪能ください。
- 【演目】
- 一、天衣紛上野初花 河内山(こうちやま)
質見世より玄関先まで - 二、藤娘(ふじむすめ)
芝翫奴(しかんやっこ)
一、河内山(こうちやま)
お数寄屋坊主の河内山宗俊は、質屋の上州屋の見世先で、松江出雲守に腰元奉公する娘浪路が幽閉されていると聞き、金子(きんす)目当てに娘の奪還を請け負い、松江邸に出かけて行きます。
松江邸では、上野寛永寺の使僧に化けた宗俊が出雲守を追い詰め、金子まで巻き上げて、浪路を取り戻します。帰り際、松江侯の家臣北村大膳が宗俊の高頬の黒子を証拠に彼の正体を見破ります。しかし、宗俊は慌てるどころか開き直り、啖呵を切って堂々と引き上げていくのでした。
河竹黙阿弥によるこの作品は、明治7(1874)年に初演されました。七五調の名せりふをはじめ、大胆不敵で憎めない宗俊が繰り広げる爽快な世話物の代表作をご覧ください。
二、藤娘(ふじむすめ)
芝翫奴(しかんやっこ)
〈藤娘〉
大津にある古松の大木に垂れ下がった一面の藤の花。その前に佇むのは、若い娘姿の藤の精。藤の精は、藤の枝を手にしながら可憐に踊り始め、やがて日暮れとともに姿を消していくのでした。
〈芝翫奴〉
桜が満開の江戸吉原の仲之町。ここへ主人とはぐれた奴が箱提灯を掲げてやって来ます。忠義一筋の奴は、主人を真似たり、興に乗って足拍子を踏んだりし、再び主人を追って駆けてゆくのでした。
『藤娘』も『芝翫奴』も江戸時代の文化文政期に流行した変化舞踊の中の一景です。美しい舞台の中、恋する女心を愛らしく表現する女方舞踊の『藤娘』。他方、舞踊の名手二世中村芝翫によって初演された男伊達の『芝翫奴』。人気の長唄の舞踊二題をお楽しみください。
- 出演
- 中村橋之助 他
公演日 | 2015年7月25日(土) 開場/13:30 開演/14:00 | 本公演は終了しました |
会 場 | 田原市渥美文化会館 会場HP:http://www.city.tahara.aichi.jp/facility/f019.html |
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料 金 | 全席指定¥7,000(税込) | |
チケット 発売所 |
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製作 | 松竹株式会社 | |
制作協力 | 全栄企画株式会社 | |
備 考 | ※未就学児のご入場はご同伴の場合でもお断りいたします。 | |
公演に関する お問合せ |
中京テレビ事業 〒460-8613 名古屋市中区錦3-15-15 CTV錦ビル6F 052-957-3333 10:00~17:00(土日祝日休業) |