市川海老蔵『古典への誘い』

歌舞伎舞踊の代表的演目の一つである「連獅子」は、能の「石橋(しゃっきょう)」という演目をもとにつくられた作品です。「古典への誘い」は、その二つの演目をご覧いただき、伝統芸能をよりわかりやすく、多角的に味わって頂こうと歌舞伎俳優・市川海老蔵が自ら企画したプログラムです。「オープニングトーク」では素顔の海老蔵をより身近に感じていただきながら、後にご覧いただく演目の解説なども行い、半能「石橋」と歌舞伎舞踊の「連獅子」をご覧いただきます。



一、オープニングトーク 市川海老蔵 ほか
 
二、半能「石橋」 10/2(火)17時 片山九郎右衛門・味方玄
  10/3(水)13時 梅若紀彰・味方玄
  10/3(水)17時 観世喜正・武田友志
  10/4(木)13時 片山九郎右衛門・坂口貴信
  10/4(木)17時 観世喜正・林宗一郎
  特別出演
大鼓 亀井忠雄(10/2(火)、10/3(水)13時)
大鼓 亀井広忠(10/3(水)17時、10/4(木))
藤田六郎兵衛
   
三、舞踊「連獅子」 市川海老蔵・中村壱太郎
 
長唄 日吉小間蔵社中
囃子 田中傳次郎社中

SPECIAL INTERVIEW
市川 海老蔵
能と歌舞伎を見比べる醍醐味。
海老蔵が新たに挑む、画期的な公演。
市川海老蔵

── 「古典への誘い(いざない)は、どのような公演なのでしょうか?

今回、上演する歌舞伎舞踊『連獅子』は、お能の『石橋(しゃっきょう)』をもとにして生まれた演目ですが、その二つの演目を一度にお楽しみいただける内容になっています。お能は一言でいえば「静」。品のある動きのひとつひとつに美しさを感じます。歌舞伎とはやはり違うんです。そういうところは、僕もぜひ拝見したいし、見習いたいですね。逆に、音はとても似ているところがあるんです。ですから、見比べる面白さがあると思います。

── 能と歌舞伎が一度に観られるのですね。

歌舞伎とお能を同じ会場で一緒に観られて、見比べることができるというのが、この公演の醍醐味でしょうね。お能の「静」と歌舞伎の「動」。初めてご覧になる方には、違いを楽しんでいただければと思います。冒頭にご挨拶としてトークでお客様とコミュニケーションが取れるような形にして、古典と日本の文化をうまく伝えられるようにしたいなと思っています。

── 海老蔵さんが勤められる『連獅子』の見どころは、どんなところでしょうか。

親子の情愛でしょうか。親獅子がわざと仔獅子を谷底へ突き落とし、仔獅子はその試練を克服する—。
上手く表現できるようにもう一回考え直してやらなくちゃいけないと思っています。また、紅白の長い獅子の毛振りも大きな見どころの一つです。歌舞伎ならではのお客様とのコミュニケーションの仕方、また、お能ならではの格式や品のあり方…そういうものの違いなどを感じていただけたら。『連獅子』を僕が最初に勤めたのはずいぶん幼いときで、祖父や、曾祖父の代からいるお弟子さんに仔獅子を叩き込まれました。まして親獅子は父・團十郎が勤めておりましたし、『連獅子』は最も大切な思い出の演目の一つです。近年は、親獅子を自分が勤める機会をいただけるようになってきました。

── 歌舞伎舞踊の中でも特に人気の演目ですね。

非常に物語性のある舞踊で歌舞伎らしい華やかさがきちんとある演目なので、楽しんでご覧いただけると思います。今回は、中村壱太郎さんが仔獅子を勤めます。彼は今、若手の中でもとても光っている歌舞伎俳優です。次代の歌舞伎を供に目指す、歌舞伎の未来を一緒に作っていくということは、非常に価値のあることだと思っています。


── 今回囃子方として出演される田中傳次郎さん、連獅子の振付を担当なさった藤間勘十郎さんなど、伝統芸能の世界で活躍される同世代の方とも非常にいい関係を築いていらっしゃいますね。

田中傳次郎さんは同い年ですし、勘十郎さんは3つ下かな。とても下には見えない(笑)。勘十郎さんとの出会いは子どものときですね。傳次郎さんとは、海外公演でご一緒させていただいたときに意気投合してから今に至るという感じで、仲良くさせていただいています。傳次郎さんは鳴り物、勘十郎さんは舞踊、それぞれにすごく才能豊かな方です。そういう方々の存在というのは、やはり気になりますね。大事な人たちです。

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日付/開演時間 13:00
17:00
10月2日(火) - 終了しました
10月3日(水) 終了しました 終了しました
10月4日(木) 終了しました 終了しました

公演日
2012年10月2日(火)   (1)開場/16:30   開演/17:00
2012年10月3日(水)   (1)開場/12:30   開演/13:00
    (2)開場/16:30   開演/17:00
2012年10月4日(木)   (1)開場/12:30   開演/13:00
    (2)開場/16:30   開演/17:00
会 場 名古屋能楽堂MAP
料 金 全席指定¥13,000
チケット
発売所
  • 中京テレビ事業:052-957-3333
  • 名古屋能楽堂:052-231-0088
  • チケットぴあ:0570-02-9999(Pコード:421-614)
  • ローソンチケット:0570-084-004(Lコード:40578)
  • 愛知芸術文化センターPG:052-972-0430
  • 栄プレチケ92:052-953-0777
  • e+(イープラス):eplus.jp
  • 名鉄ホールチケットセンター:052-561-7755
  • 中日サービスセンター:052-263-7282
  • セブン-イレブン店頭(セブンコード:017-710)
  • 他 有名プレイガイド
備 考 ※未就学児のご入場はご同伴の場合でもお断りいたします。
お問合せ 中京テレビ事業 TEL 052-957-3333  http://cte.jp
〒460-8613 名古屋市中区錦3-15-15 CTV錦ビル6F
(営業時間/月〜金 AM9:30〜PM5:30 土・日・祝休業)

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