東儀秀樹と賢者たち 其の二

光射す 舞と響きの 初雅

東儀秀樹が当代一流の賢者と贈る新春公演の新しいかたち第2弾。今回は「THE CONVOY SHOW」のメンバーとしても知られている舞踊家の舘形比呂一と、鼓童出身で世界狭しと飛び回る太鼓界のパイオニア ヒダノ修一の2名の賢者を迎えて、今までにない新しい世界を存分にご堪能ください!

[出演]
東儀秀樹(篳篥)
舘形比呂一(舞踊家)
ヒダノ修一(太鼓ドラマー)


東儀秀樹 インタビュー

宮内庁専属の楽師として活躍した後、

ソロ・アーティストとして幅広い音楽活動を続ける東儀秀樹。

千年の歴史を持つ神秘的な雅楽の古典を大切に守りながら、

新たな音楽世界を切り拓き続ける彼の音楽観、

そして、その意外な素顔に迫りました。


雅楽は日本人だけが守り続けられる、地球の文化遺産。

その音楽世界を開くのは、

100回の説明より、篳篥でビートルズを1回吹くこと。

—昨年6月にリリースされたアルバム「子供たちに優しい未来を」には、特別なメッセージ性を感じました。

ちょうど制作に取り掛かるときに震災のニュースが飛び込んできたんですよね。デビューしてからずっとそうなんですが、僕は、テーマやコンセプトを綿密に考えてアルバムを作るということをしないんです。そのときに閃いたものがそのときに活きればいい、というぐらいなもので…。旬のものを発表していけば、テーマは後から自ずと見えてくると思っているんです。そんな風に、その時期になんとなく閃いた曲、見えてきた形を基に「こんな感じでいくか」と言っている時期に震災のニュースが飛び込んできました。だからやっぱり、作るものに変化はありましたよね。例えば、珍しく歌なんかも歌っているんだけども、それは多分、あの震災がなければ生まれなかった。途方にくれている人たちに、音楽家として何か希望を持つメッセージ、エールを送りたいな、と。僕の楽器の表現でも十分、エールになってると言ってくれる人もたくさんいるんだけれど、もっとダイレクトに、自分の中にこみ上げてきたものを言葉としてメロディに乗せて伝えたいと感じたんでしょうね。だから「歌を作らなきゃ」と思って作ったんじゃなくて、インストゥルメンタルの作家である僕から自然に出てきた歌なんです。だから、ジャンルが違ってもアルバムに乗せるべきだと思って。だったら、ほかに考えていた曲もそういう気持ちの伝わるものを並べたいな、と思っているうちにできたのがこのラインナップです。昔から僕は歌が好きで、デビュー前はずっと歌物の曲を作っていたし、得意分野ですしね。

—東儀さんがオーガナイズされている公演「東儀秀樹と賢者たち」では前回、津軽三味線の上妻宏光さんや人形師の辻村寿三郎さんと共演。今回は舞踊家の舘形比呂一さん、太鼓のヒダノ修一さんとのコラボレーションです。顔ぶれが多彩ですが、共演者はどうやって決められてますか?

それもやっぱり閃きなんですよ。昨年の春だったか、別の舞台で僕の音楽を流しながらヒダノさんが太鼓を叩いていた印象が僕の中に残っていたのか「ヒダノさんを引っ張り出してみようか」という閃きがあったんです。それは自分にもなぜだかわからないんですけどね。舘形さんもそうですね。それに、どちらも僕の知っている世界だったので、違和感がなかったんですよ。実際に一緒にやってみて、思った以上によかったですね。何年か前に舘形さんとは「鳳凰伝説」という僕の曲を中心に作ったミュージカル仕立てのステージをやったことがありました。それは全部舞踊で、僕もコンテンポラリーダンサーとして絡んでふたりで踊ったんですよ。そのときの感触がすごくよくて、舘形さんもすごくいい捉え方をしてくれたので、そのテイストをまたやればいいんだと思っていましたしね。心が通じ合っていたんですよね。ヒダノさんもあんまりいろいろ心配しない人だし、僕もそうなので、うまい具合に楽に絡み合うことができるんだと思います。

—ヒダノさんの太鼓のダイナミズム、舘形さんのエレガンシーと見どころも多いですね。

視覚的要素でも随分楽しめるんじゃないかと思います。和太鼓をドラムセットのように組んで叩くというのも面白いし、大太鼓をどんどん叩くっていうのもすごくインパクトがあります。舘形さんは僕よりも背が高いというのに、女性のようなしなやかさを持っているんですよね。もう舘形さんじゃなきゃ表現できない形っていうのが、生き生きと表現できると思います。楽しみにしていてください。


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名古屋伝統文化を守る会
公演日 2012年1月21日(土)
開場/16:15 開演/17:00 終演/18:40
チケットはこちら
会 場 愛知県芸術劇場大ホール MAP
料 金 S¥7,500 A¥5,500 学生¥3,000
※学生券は往復ハガキで申込みの上抽選。
チケット
発売所
  • 中京テレビ事業:052-957-3333
  • チケットぴあ:0570-02-9999(Pコード:148-995)
  • ローソンチケット:0570-084-004(Lコード:45290)
  • 愛知芸術文化センターPG:052-972-0430
  • 栄プレチケ92:052-953-0777
  • e+(イープラス):eplus.jp
  • 中日サービスセンター:052-263-7282
  • セブン-イレブン店頭(セブンコード:013-092)
  • 他 有名プレイガイド
備 考 ※未就学児のご入場はご同伴の場合でもお断りいたします。

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