第27回名古屋クラシックフェスティバル

ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団
指揮:リッカルド・シャイー

名匠シャイーが切り拓く、ゲヴァントハウスの新たな時代

260年をゆうに超える輝かしい歴史を持つ、世界最古のシンフォニーオーケストラ、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団。歴代の楽長のなかには、かのメンデルスゾーンの名も。

05年その歴史的名門に新たに招かれたのは、コンセルトヘボウはじめ数々のオーケストラと活躍するイタリアのスーパースター、リッカルド・シャイー。
いまや、”名匠”と呼ぶにふさわしいシャイーの指揮のもと、素晴らしい演奏活動を繰り広げている期待の組み合わせが、メンデルスゾーン、ブルックナーの堂々たるプログラムで遂にやってくる!

[プログラム]
・メンデルスゾーン/交響曲第5番「宗教改革」
・ブルックナー/交響曲第4番「ロマンティック」


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リッカルド・シャイーにきくゲヴァントハウス管とのパートナーシップ

―マエストロは就任されてこの9月で丸4年になられますが、ゲヴァントハウス管との関係はうまくいっていますか。
photo01 ご存知の通り、彼ら(楽団員)は凄いキャラクターを持った集団でね。
僕はこの4年の間、何しろレパートリーを増やし、その音楽性を深めるよう頑張ったね。ありがたいことに彼らはいつも柔軟性を持って僕に接してくれたんだ。その結果、長い伝統を維持してきた彼らに、演奏に対する僕なりのやり方や解釈を理解してもらえたと思っている。
今後もいい方向に進展していくだろうね。


―来日公演の曲目について、お話を聞かせていただけませんか。
photo01 メンデルスゾーンの交響曲第5番「宗教改革」。これは音楽史上に残る名作だね。
メンデルスゾーンはこの曲を4回書き直しているんだ。4回目のいわゆる最終版を当時パリで活躍していたリェッツと言う指揮者が演奏しようとしたんだけれど、何故か叶わなかった。その後この曲の最終版はメンデルスゾーンの生前から今まで、演奏会で取り上げられたことがなかったんだ。
僕はこの最終版を今年の3月、ミラノのスカラ座で世界初演したのだけれど、素晴らしい曲だね。日本でも最終版を演奏するからぜひお楽しみに。
そしてブルックナーの交響曲第4番「ロマンティック」。ブルックナーはゲヴァントハウス管の第10代カペルマイスター(常任指揮者)だったアルトゥール・ニキシュ(1895年から1922年まで)と友人関係にあったので、彼の交響曲第7番はゲヴァントハウス管が初演したんだ。話はちょっとずれるけど、史上初の「ブルックナー音楽祭」はゲヴァントハウス管がやったんだよ。交響曲全9曲をね。
話を元に戻すけれど、今回日本公演のプログラムに入っている第4番は、ブルックナーの音楽的創造性を今日まで伝えてくれる彼の代表作だと僕は考えるね。その根底には後期ロマン派を改革しようとしたブルックナーの意気込みを感じるな。この曲も3回書き直されていて日本で演奏するのは最終版。僕は全ての版を演奏したことがあるけれども、最終版は当然のことながら完成度が高いね。


―最後に、日本のファンの方々に一言をお願いします。
photo01 日本には公演で10回以上行っていますが、日本の音楽ファンの方々はいつも暖かく迎えて下さった。それがすごく嬉しくてね。
昨年行くはずだったのだけれども、ご存知の通り心臓病の発作で行けなかったから、今年の秋を本当に楽しみにしているんだ。今は健康に気をつけて、秋に向け頑張ります。(訊き手に向って)だから今は大好きなコーヒーもたまにたしなむくらいで我慢しているのさ(笑)。

音楽の友 7月号より

公演日 2009(平成21)年10月28日(水)開演 18:45 (開場 18:00 20:45終演予定)
チケットはこちら
会 場 愛知県芸術劇場コンサートホールMAP
料 金 S席/¥20,000 A席/¥17,000 B席/¥12,000
C席/¥8,000  学生/¥3,000 (税込)
チケット
発売所
  • 中京テレビ事業:052-957-3333
  • チケットぴあ:0570-02-9999 (Pコード:321-003)
  • ローソンチケット:0570-084-004 (Lコード:45259)
  • イープラス:eplus.jp
  • 愛知芸術文化センターPG:052-972-0430
  • 他 有名プレイガイド

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