あなたもこれでクラシックデビュー!はじめてのクラシック 〜知ってると2倍得する豆知識編〜

毎年、秋に開催されている「名古屋クラシックフェスティバル」。
クラシックに興味はあるけど行ったことがない、
というあなたに、オススメの公演が目白押しです。
ここでは、知っておけば2倍楽しめるクラシックのポイントをご紹介!

オーケストラ編

Q.オーケストラの、それぞれの楽器の立ち位置は決まっているの?もし決まっているならそれに理由はあるの?
A.作曲者によって楽器の編成は決められていますが、若干のアレンジを行う指揮者もいます。配置については、指揮者の意向やお国柄の通例などで、随分違う事があります。ロシアのオーケストラでは、迫力の低弦群が魅力のひとつですが、コントラバスの位置が他の多くの場合の真反対だったりします。それぞれの楽器の配置によって、聴衆に届く音のタイミングは微妙に違ってくるので、そのあたりのコントロールをするのも指揮者の仕事です。
Q.クラシックを聴くと心や体に良いといいますが、それは本当?
A.作曲家がまるで天から受け取ったような、まさに神様からの授かりものともいうべき素晴らしい旋律にであったりできます。心洗われる瞬間です。また、クラシック音楽の場合、長い時を経てきただけあって、聴けば聴くほど感動が深まる、新たな発見がある、という奥深さがあります。
Q.コンサートって平均どれぐらいの時間がかかるの?
A.2時間〜3時間程度の事が多いです。楽しめるように構成されていますから心配ありません。休憩がなくて、体力勝負なバッハのミサ曲のような例もありますが、大抵、短めな曲が1曲目、2曲目にコンチェルトや大きめな曲が入り、休憩を挟んでメインを、もしくは、大きな名曲2題を休憩を挟んでたっぷりと堪能できる、という構成が多いです。今年のクラシックフェスティバルの二つのオケのプログラミングは、後者です。
Q.オーケストラコンサートの最大の魅力は?
A.実は心底感動できるオーケストラの演奏は、よっぽどのオケでないと聴けません。あれだけの人数・楽器の種類で、一糸乱れず一つの音楽を紡ぎ出すのは、まさに神業。素晴らしい指揮者と素晴らしいオーケストラの、それぞれのベストパフォーマンスが揃わなければ、交響曲は成り立ちません。まさに一期一会の至福の芸術体験が、非常に高い確率で味わえるのが、この二つのオケだといえます

オペラ編

Q.クラシックの中でもちょっと格式高く感じるオペラ。お客様も華やかな格好をしている人が多い?
A.はっと目を引くようなセレブなお客様もやはりいらっしゃいます。年配のご夫婦でドレスアップされていると、また素敵です。でも全然服装は気にしなくても大丈夫です。少しおめかしして公演のアフターは気取ったレストランへ、などという楽しみ方もあります。劇場/オペラ/バレエでより楽しめるように、ご自分でも演出してみてはいかがでしょうか。
Q.客席からは舞台は見えるけど、オーケストラはなかなか目立たないもの。オーケストラは、オペラの成否にどれだけ影響するの?
A.やはり音楽は大事なので、オーケストラの質で満足度は違ってきます。ピットにはいったオーケストラを聴くのもオツなものです。上階のバルコニー席から、ピットを覗くのが好きなお客様もいらっしゃるんですよ。
Q.オペラを観に行く時に持っていった方がいいものはある?
A.必ずではありませんが、オペラグラスをお持ちいただくと、遠い席からでも歌手の表情までみえて楽しいですよ。
Q.ストーリーは予習していった方がいいとよくいいますが、他にもこれを知っておいた方が楽しめるというものはありますか?
A.字幕があるから安心です。ただし予習しておくと、演奏に集中できてより楽しめます。ですが構えて頑張らないで。楽しく。

オペラ編

Q.バレエのお客様は、他のクラシックコンサートに比べて圧倒的に女性が多いと聞きますが?
A.見た目の美しさ、ロマンティック、ファンタジー、センチメンタル、王子様とお姫様、容姿の美しさと技術、など、女性が大好きな、そして憧れる要素が多い事もあり、現在も女性のお客様が多いです。
Q.バレエを題材に生まれた映画や漫画を教えて下さい。
A.やはり、いきなり生のバレエ鑑賞は勇気がないという人には、映画や漫画から入るのも良いと思います。実は、バレエを題材にした映画や漫画はびっくりするほど多く存在するのです。
有名なものでは、名作映画『愛と哀しみのボレロ』『愛と喝采の日々』。バレエ漫画の金字塔、『SWAN-白鳥』(有吉京子著)、『アラベスク』(山岸涼子著)。最近では、今年の春に黒木メイサ主演で映画化された人気漫画『昴』がオススメです。
美しいダンスシーンを観たい人は映画、バレエの初級編の知識を得たい人は漫画をどうぞ。どれも作品として面白いので、すんなり入り込めると思います。

情報協力:ぴあ中部版


もどる